筆者は電子数の変化と大地震の関係について
考えることがあり、たまに記事化して考察していました。

ここにきて、京都大の梅野健教授(通信工学)チームの研究から
ほぼ確実性の高い地震予知、地震予測方法が発表されました。
アメリカの専門誌へと掲載されたとのことです。
大変興味深いお話でありますね。
2017年にかけてまた研究が進み、新しい地震予知手法として
確立されてゆくものと思われます。

発表内容は以下のようなものです。

京都大学が地震予知!!電離圏の電子数増加とM8クラスの地震の関係について

チームによると、M8.0以上の地震で電離圏の電子数が増えていることは知られていた。
チームの手法は従来法と違い地震後のデータとの比較が不要で、分析速度を上げられれば地震を予測できる可能性がある。梅野教授は「現在はパソコンでの分析に時間がかかるが、将来は地震の警報システムに生かせるのでは」と話している。

地震後の結果と地震前の結果比較が必要ない、
つまりPCの性能次第で地震予測ができてしまうということを示唆している。
なぜそのようなことが可能なのでしょうか?

そのキーワードを探って行くと「ビッグデータ」という言葉にたどり着きます。
全球測位衛星システムを使用した「ビッグデータ」の解析をメインテーマとして
研究を進めていることが1つの強みにもなっていると言えるでしょう。
簡単に言ってしまえば、電子数解析にまつわる多数のデータから埋没しかねない、
地震前兆、地震予知へ役立つ有益な情報を掘り起こすような
作業はPCの性能次第で効率の向上が見込めるということですね。

これはかなり画期的な予測システムになってゆくのではと感じています。
さらには、実際の電子数と大地震との関連性に関するデータも蓄積してゆくことで
さらなる解析精度の向上も狙えるはずです。

また、大学関連の地震予知、予測に関する研究に、東北大学のスロースリップという
現象を元に地震予知、予測へ役立たせている研究もあります。
もしよければ、下からどうぞ。

【東北大学でも進められているスロースリップについてはこちら

【以下は、2015年から日本上空の電子数の変化と考察について綴っていたものです】
筆者は地震予知として、その前兆現象にも大変興味があります。
前兆現象から逆に地震が予知できないかを常に考えており、
以前より、日本上空の電子数の変化から予知できないか?ということを
書いておりました。

ちなみにですが、7月に書いた記事では、
7月13に発生した大分震度5強の地震前兆が電子数の変化に
現れていたのかを調べてあります。
結果では、その3日前に出ていたものが決定的であろうという
見解を見いだしました。

また、遡ること1ヶ月。6月12にも全国的に電子数が増加した日が
ありました。ということは、大地震の1ヶ月前から前兆があるのではないか?
と思い2015年5月の宮城県沖で発生したM6.8の大地震と、
5月30に発生した小笠原諸島での震度5強の地震において、日本上空の電子数の
変化がいつから発生しているのかを調べてみました。

地震前兆は1ヶ月前から始まっていた?

2015年5月13、午前6時12に発生したM6.8の宮城沖の大地震。
さて、その地震の前兆が見られた日のNICTが公開しているデータを
見てみましょう。


20150416miyagi
このデータのように2015年4月16頃から電子数が全国的に上昇しています。
それが、5月上旬まで続き一旦収束します。
そして、地震発生3日前の5/10を見てみましょう。


20150510miyagi

いかがでしょうか。
また、全国的に電子数が上昇してきてますね。
この3日後に震度5強の地震が宮城沖で発生してます。
また、小笠原地震発生の2週間前を見てみましょう。

20150516ogasa
 

いかがでしょうか。確かに、電子数が増加してますね。この2週間後に小笠原で震度5強が発生しました。

総括

現在、これらの調査で判明したのは、宮城沖の震度5強
の1ヶ月前にその前兆が見られたということです。
また、5月の小笠原で発生した震度5強の地震の前兆では、
2週間前の5月16にその増加が見られたということです。
つまり、4月16から月末まで続いた電子数の増加はこの2つの
地震を示唆していたのではないか?とも考えられます。
以上より、地震前兆から考えられることを順番にまとめてみます。

1.全国的に電子数の上昇した日から1ヶ月以内に震度5クラスの地震が発生する
2.1.の日から電子数が平時に戻り、再度全国的に電子数が上昇する日がある
3.2.の日から最大で2週間以内、最短で2〜3日以内に震度5クラスの地震が発生する

というものです。
このパターンが全ての震度5以上の地震で当てはまるのかも
調べてみたいですね。
大変興味深い結果ではないでしょうか。